桜の日頃の世話

施肥
■何をおいても施肥
 肥料を施すことは、もっとも大事な仕事です。剪定後の芽吹きや不定根の生長を促し、花も多く咲くようになります。ただし、今まで入れたことがない木に肥料を施すと、幹が急に太りだし、樹皮にひび割れを起こすことがありますが、病気ではありませんので安心してください。
■場所
 理想的には根元一帯を耕して面的に入れるほうがいいのですが、大変な手間がかかります。そこで概ね根元から半径1−3mの範囲に、深さ10cm程度の穴を掘って埋め込みます。桜一本に対してできれば10箇所は欲しいところです。
 踏圧で固くなっているところは、ツルハシやピックで砕きながら肥料を入れます。
 
■時期
 花が散った後に、お礼肥として施します。梅雨時がちょうどいいでしょう。翌年の花芽が7月下旬ごろからできはじめるので、そのころには肥料が効くように作業します。
■種類
 肥料は、窒素、リン酸、カリが3要素です。これらが単体になっているもの、さまざまな組み合わせになっている配合肥料があります。明らかに樹勢が衰退しているときは、窒素の割合を多くします。樹勢はまずまずで花を多くしたいときは、窒素大体均等な割合にします。
 化成肥料や有機肥料、有機配合肥料、化成肥料に有機質の物を混ぜたものも市販されています。化成肥料は、即効性を求めるときは友好です。有機質の場合は、土壌に溶けてからじゃないと効きませんが、長時間ゆっくり効きます。
 モミガラ堆肥など地域の活性化対策でも有効な肥料が製造されていますが、安価なものが入手できるのであれば、予算対策にもなるでしょう。
■量
 それぞれの木によってまちまちですが、成木1本あたり1キロが目安で、弱っていれば多くします。

薬剤散布
■タイムリーに効果 を
 桜は病害虫に弱い樹木です。ある程度の薬剤散布はやむを得ないことです。ただ周囲に迷惑をかけることもありますから、できるだけタイムリーに行って効果 をあげましょう。
(1)花が咲く前、つぼみが固い時期
(ケムシやカイガラムシの発生を抑えます)
マシン油乳剤50倍にベフラン液剤100倍を混用。
(2)初夏
(アメリカシロヒトリの発生を抑えます)
カルホス乳剤1000倍を散布
(3)7−8月、不定期
(ハダニの発生を抑えます)
ハダニ類は農薬に対して抵抗性を獲得しやすいので、その年に同じダニ剤を2度は仕えません。そこで市販のダニ剤を使います。
(4)8月下旬

ウソ対策

■冬季から予防措置を
 主にソメイヨシノですが、ウソという小鳥に花芽を食べられる被害が最近続出しています。元来ウソは森林の虫などを食べる益鳥と考えられていましたが、シベリアから飛来したウソは日本の雪国地帯の桜を荒らしていきました。冬季からの予防措置が必要です。

 ウソが飛来する12月ごろ、ベフラン塗布剤を15倍に薄めて散布し、2−3月の初めごろにのう一度散布するのが最も効果 的です。以下のことに注意してください。

 ・桜が落葉して小枝が乾いているときに散布する
 ・散布量は、小枝から滴り落ちるくらい多量に
 ・忌避剤であるから初めは食べられるが、やがて食べられなくなる。
 ・山の自然木など、ウソのえさは別に確保しておく。

  (参考文献・さくらの管理 弘前市商工部公園緑地課)