49)初夏に桜を植える際の留意点と品種を教えて下さい

 会社のイベントで5月4日に桜を植樹することになりまして、植樹のコーナーで厳寒や新芽の時期は避けたほうがよいとありましたが、やはり避けたほうがよいのでしょうか?5月4日に桜を植えることは決定しておりまして、できれば植樹したいと考えております。
 又、その時期に植える場合桜の種類はどのような種類がよいでしょうか?ソメイヨシノなどの里桜系ではなく、100年〜200年くらいの長寿の桜を植えたいと考えており、どうしたらよいのか思案しております。よろしくお願いします。

ポットまたは鉢で生産された苗を植えます

 初夏にサクラの植え付けは、かなり避けるべき時期なのは事実です。まだ瑞々しい葉が展開したばかりで、木自体が水分を欲しがる時期ですから、移植で根を傷めた場合にはかなりのダメージを覚悟しなくてはなりません。
 ただ、その日に植樹することはもう決定事項でしょうから、その中で一番できることを考えるなら、次のようなことかもしれません。

1.ポットまたは鉢で生産された苗を植えつける。
 とにかく適期でない移植の場合は根を傷めないことが大事だと思います。地植えのものを掘り上げた苗の場合には、当然伸び盛りの根が切られていますから、水を吸い上げる力も弱く、初夏の強い日差しに晒された新芽がダメージを受けるのは必至です。
 一方、ポットや鉢で生産された小苗であれば、そのままスポッと取り外して植えつければ根の傷みは最小限で済みます。ポット苗の場合でも、適期でない植え付けの場合は根鉢を崩さないように注意する必要があると思います。

2.水鉢をしっかり作る。
 植えつけた後に、周りの土をリングのように盛って、木に与えた水が溜まって地下に染み込むようにしたものを水鉢といいます。この水鉢を手を抜かずにしっかりと作って、根が水切れして乾燥しダメージを受けるのを避ける必要があります。もちろん、植え付け後もまめに水遣りをして、乾燥しないように注意することがなにより大切です。

3.葉を間引く
 もしも地掘苗しか入手できない場合には、当然根が傷んでいますから、水が蒸散する葉を減らして調整してやる必要があります。その後の木の生育のためには好ましくないと思うのですが、その場を乗り切るためには葉を部分的に間引き減らしてやるか、大きな葉を半分切り落として、全体としての葉の面積を減らしてやる必要があります。

 また、植える種類についてですが、ソメイヨシノやサトザクラではなく長生きするものを、という事ですが、ソメイヨシノ(正確に言えばサトザクラの類ではないですね)は一般に寿命 60 年説というのがあって短命と思われがちですが、実際にはきちんと手を掛けてやれば 100 年以上美しく咲かせることも充分可能です。
  確かに一般に八重桜と呼ばれるサトザクラの類は割に寿命が短いものが多いようです。
 そういう観点で言えば、長寿で有名な野生種のエドヒガンや、ヤマザクラなんかを植えるのが確実かもしれませんが、これらをポット苗で入手することはかなり難しいかもしれません。
  可能性としては、エドヒガンの血を引く園芸品種のシダレザクラやヤエベニシダレなんかがある程度長生きしてポット苗で入手しやすいかもしれないですね。これらは優美ですし、ネットで検索してもポット苗の通販が出てきます。