桜の病気・害虫
「桜切るばか、梅切らぬばか」という言葉がありますが、時には桜でも剪定が必要なときがあります。要は人間と同じ「早期発見、早期治療」が大切なのです。桜の「発病」を見逃さないよう、日ごろからよく見てあげましょう。

病 気

「葉面のあちこちに褐色の斑点や小さな孔があります」
せん孔褐斑(かっぱん)病
 葉面に紫褐色の小斑点を生じ、次第にその斑点が各台して2−5ミリの円形の褐色斑点になります。健全な部分との境界がはっきりとし、病斑部が脱落するので、葉にはたくさんの小さな穴が残ります。美観が損なわれるだけでなく、病葉は早期に落葉します。
 落葉した葉に病原菌が寄生して越冬するので、樹木の下や吹き溜まりの落ち葉は、集めて焼却します。5月ごろから発生するので、この頃から「ベンレート」「トップジンM」などの薬剤を定期的に散布します。
   

「枝や幹に茶や黒色のカビがべったりついています」
こうやく病
 枝や葉に菌が密生してフェルト状のこうやくを塗ったように見える病気です。色も白っぽい灰色から暗灰色、褐色、黒色まであり、色によって灰色こうやく病や褐色こうやく病と呼ばれています。美観が損なわれ、枝などは枯れることがあります。
 カイガラムシと共生関係にあり、当初はカイガラムシの排泄物から養分を吸収して繁殖します。冬季(1、2月で気温10℃以下、晴れた日)に「石灰硫黄合剤」を散布して退治しますが、カイガラムシも退治しないと再発します。
 

「枝や幹から小枝がホウキ状に密生しています」
てんぐ巣病
 枝の一部が膨らんで、その部分から小枝が発生する病気です。小枝の数が少ないうちは目立ちませんが、毎年枝数は増え、周りの健全な部分まで感染すると木全体が「てんぐ巣化」します。この小枝には花は咲かず、開花期に緑の葉を付けるので、鑑賞価値を損ないます。病枝はやがて枯れていきますが、樹勢は衰えていきます。
 「早期発見早期削除」で病巣を取り除くことが大切です。切る位置は病気の枝の根元のやや下に膨らんでいる部分があるので、その下を切ります。削除は冬季に行い、切り口に「トップジンMペースト」など殺菌力のある塗布剤を塗ってください。また切り落とした枝は必ず焼却しましょう。いつまでも積んだままにしておくとテングス病菌が飛散し、また感染します。