サクラワークショップ活動日誌
N0.7

桜の剪定講習会
平成15年6月7日
 ―かわいい桜のために―


 「桜は剪定しないもの」というのが私たちのこれまでの常識。でも今年4月、青森県弘前市での桜の管理方法を視察研修した際、「桜はバラ科であり、同じバラ科のりんごの木を剪定するように桜もきちんと剪定してあげることが大切」ということを学びました。
 えぇー。そうだったの!?私たちがこれまでに植えた桜は約3500本。どれも、卒業記念などみんなの大切な気持ちがこもったかわいいかわいい桜です。そうと聞いては、このままほっておくわけにはいきません。
 というわけで、今回初めて剪定の仕方を勉強することになりました。講師には、全国でも数少ない樹木医で、富山県で初めて樹木医の資格取得された堀田泰介さん=写真左=を招き、剪定についてお話と実技指導を受けました。

 堀田泰介さん・・・富山市水橋にある堀田造園を経営。県内初の樹木医で松保護士としも活躍、1級造園施工管理技師、1級造園技能士の資格も持っておられます。同業のWSメンバー、タッちゃんいわく「県内で一番桜にくわしい樹木医さん」。



堀田さんのお話、以下がポイントです。

▼剪定することで余分な養分の消費を防ぐ 

 剪定の目的は、樹齢10〜15年の桜の場合は大きくするため、樹齢15〜30年の場合は骨格を作るため。剪定することにより余分な養分の消費を防ぐことができるのです。
 富山市の松川べりにある桜は樹齢40年、磯辺の桜は70年。このように長くピークをもっていくには、老齢になる枝を剪定し、その代わりとなる枝を育ててあげることが大切なのです。

 土は20〜30センチの辺りまで耕し、EM菌を入れ、微生物の繁殖により土壌改良する必要があります。
 
▼きれいな水は木を伸ばす

 きれいな水(地下水)があれば木は伸びます。まさに名水の里はうってつけです。上根は、酸素も水ももらいやすいですが、50センチ以下の根がどれだけ丈夫かがポイントになります。

▼自然の桜はたくましい

 ソメイヨシノは、人間が作った品種なので虫がつきます。自然の品種であるオオシマザクラやヤマザクラは、たくましく自力で育ちます。松川、磯辺の桜はソメイヨシノなので、管理は害虫駆除が中心となっています。
 

 

なぜ剪定が必要か、どんな方法があるのか・・・詳しく説明される堀田さん。目からウロコのお話でした。 堀田さんの話を興味深く聞くメンバー。かわいい桜のことを思いながら真剣な表情です。


   
 

◆実地研修

 剪定のモデルとなったのは、コラーレに植樹した「シンボルザクラ」=写真上。太い枝は、ノコギリで、細い枝は、剪定バサミを使用しました。
 参加メンバーも桜の剪定は初体験。堀田講師の指導を受けながら、チャレンジしてみました。
 ドレスアップされたシンボルザクラもさぞかし、喜んでいることでしょう!?来年の開花が待ち遠しい!!!


◆薬剤散布

 講習会の前には、桜の薬剤散布を行いました=写真下
 桜たちが元気に育ち、来年もきれいな花を咲かせてくれるよう、毎年、春から秋にかけ2〜3回、実施しています。
 使用した薬剤は、ディプテレックス乳剤を700〜800倍に薄めたもの。その日は天気もよく暑い日となりましたが、参加したメンバーは、マスクにゴム手袋など、完全装備で汗を流しました。
<薬剤散布か所>
黒部市総合公園花見の広場、アクアパーク、コラーレ、若栗農村広場、
黒部川河川敷、宮野墓地公園、大谷ダム、新川牧場