サクラワークショップ活動日誌
N0.6

桜前線追っかけて!−弘前桜まつり視察
平成15年4月26‐28日
 サクラWSのメンバー9人が青森県弘前市を訪れ、桜の弘前城で知られる「弘前さくらまつり」を視察しました。
 毎年、100万人以上の花見客が訪れるという「弘前さくらまつり」ですが、訪問当日は快晴で、絶好の花見日和。
さらに、ちょうど満開というグッドタイミングのおかげで、その日は40万人もの花見客で賑わいました。
 園内2,700本の桜の宴だけでなく、日本一太いソメイヨシノ、日本最古のソメイヨシノ、弘前城との絶妙なロケーションに参加メンバー一同にとって感動の旅となりました。
 
日本一古いソメイヨシノの前で全員で記念撮影   弘前城天守閣からの風景。お堀が見えないほど咲き乱れ、橋とのロケーションが絶妙!

  さくら、さくら、さくら・・・
 
米屋睦子

  今年も待ちに待った桜の視察の季節がやってきた。
 ふる里の春をピンクに染めたいという思いから集まった仲間達と 弘前へ向かった。
 さくら祭りの開催されている弘前公園はゴールデンウイークの期間中に訪れる観光客は100万〜130万人と言われ大変な混雑だった。そしてそこはさくら、さくら、さくらで埋め尽くされ"ワーー"とただ、ただ感嘆の世界だった。
 まず弘前市公園管理事務所緑の相談所の樹木医、小林さんを訪ね、桜の管理方法を学んだ。春1回、夏は3回殺虫剤撒布や花芽分化期の7月から9月には肥料が大切であり、日光を好む桜にとって夏期の剪定が重要であること、またソメイヨシノの寿命は60年と言われているが、肥料をあたえると古木や古い枝でも充分花を咲かせることが出来ること。そして毎年有機肥料を与え土を柔らかくしたり、木々の周囲を2〜3メートル掘り起こし、新しい土を入れ替えることで元気を取り戻す努力がなされていた。
 また観賞期間を長くするため56種類もの桜が植栽されていた。レクチャーの後、それぞれがマップを片手に日本一太いソメイヨシノ、日本最古のソメイヨシノ、棟方志功がモデルとして描いた滝桜など古木名木を尋ね散策を開始した。
今まで訪れた古木の視察地では 多くの太い添え木が彼らの命を支えていた。
 しかし弘前では古木もしっかり自立し、それらを見ることはなかった。園内の2700本の桜は38人の管理者に充分保守点検されているからだろう。幹は長年の厳しい風雪のため傷んではいるが見事な花をつけているのに驚いた。樹齢100年を超える桜がこのひとつの公園に300本以上あるというのも圧巻である。大木のしだれ桜などはまるで花火大会のスターマインの火の粉が頭上から降り懸かるあのスケールで迫ってきた。
 また花見用のシートで寝転ぶとまるで大きな桜の布団をかけてるような心地よさだった。天守閣からの眺めは品種の異なる桜のピンクでグラデーションを作り上げ、3000本の老松の緑と見事なコントラストを描いていた。100年、200年前のカラーコーデネートに感服させられた。
 雪を被った壮麗な岩木山、遠遠と続く桜のトンネル、桜吹雪が水面を鮮やかなピンクに染めたお濠端、どれをとっても言葉では言い尽くしがたい美しい情景が私達に感動を与えた。
 本当に日本の春を代表する"感嘆符"のつく旅であった。そして仲間の中から樹木医の誕生が望まれた。


 

 
弘前城のお堀。水面との競演。  

日本一幹周りが太いソメイヨシノ

 

これだけ大きく、垂れ下がったシダレザクラでも、支えが必要ないのはお見事




 公園を管理している事務所「弘前市緑の相談所」を訪問し、「樹木医」の小林氏、今回の仲立ちをしていただいた阿部氏にもおいでいただき、桜の管理方法や苦労話などについてお話をうかがいました=写真
 お話の中で特に印象に残ったことは、花見客に踏み固められた土を放っておくと根が痛む−ということです。
 その後、土をほぐしてあげることが大事。桜もきちんと管理してあげれば、寿命はない!いつまでも生き生きとした状態で、私たちの目を楽しませてくれます。 
 でも、やっぱり、花見は「桜の木の下」でしたいもの。それとのバランスです。とのこと!

 

 メンバーの宿泊先は、津軽のシンボル「岩木山」のふもとにある「あすなろ荘」。
 翌日、ホテルを後にした道中、オオヤマザクラの並木道(ネックレスロード)を見学=写真(両サイドは植樹されたオオヤマザクラ)。実は、ここにも私たち同様、桜植樹をしている人たちがいて、岩木山のすそ野を一周できる道路沿いには、桜並木が続いていました。この桜並木は、約8,700本のオオヤマザクラが約21kmも続いており、世界一長い桜並木として、ギネスブックにも登録されています。
 岩木山のすそ野を一周する道路延長は約46km。この道路を桜並木で埋め尽くす計画が現在も続けられています。
 標高の関係で開花には、ちょっと早い時期でしたが、美しい岩木山を背景に私たちと同じ思いで活動している人たちに共感を覚えた道のりでした。