エッセイ私と桜
 


メーコン、桜、私の出発点

 
黒部市役所財政課 中易千駒代 
 


黒部市と、姉妹都市の米メーコン市。中易さん(左から2人目は、両市の市民交流の礎となった高校生海外研修の第1回目の参加者です。今は市役所で交流の一翼を担っておられます。

 高校2年の春休み、第1回桜井高校海外研修に参加し、黒部市の姉妹都市アメリカのジョージア州メーコン市に行きました。そして、毎年メーコン市で開催される桜祭りに、浴衣を着て郷土の伝統的な踊りでパレードに出ました。
 毎日放課後、踊りの練習を重ねてきた私たちですが、15名の桜井高校生が初めての海外で「桜祭り」という大イベントに参加し、日本の踊りを披露するということはプレッシャーの感じることでした。しかし、青空広がる満開の桜の中、浴衣と日本の踊りでパレードに登場した私たちをメーコン市の人々はとても歓迎してくれました。まるで日本の伝統を理解し受け入れてくれているような、そして黒部市とメーコン市の市民同士の交流が私たちをきっかけに始まったかのような、緊張の中にも晴れ晴れした気持ちになりました。
 そこからが私のスタートでもあったかのように思います。異国の地で自分の気持ちを伝えるには態度に表してみる。とりあえず知っている英語を口に出して伝わらない部分は体で表現してみる。文法や上手に伝えようという気負いはなくなりました。下手でも回り道してでも相手に自分の気持ちが伝わった時や相手の気持ちが理解できた時はとても嬉しいものです。そうした積み重ねでしょうか。少しずつ英語にふれていくことでアメリカについてや言葉の知識が増えていったような気がします。
 今では仕事で英語を使う機会があります。まだまだ未熟ですが、特に海外からのお客様に接する時は緊張の中にも楽しさがあります。そして、メーコン市からの来日の折りに、桜祭りの話になるとやさしく迎え入れてくれたメーコン市の人々と桜のことが思い出され、黒部市との交流が今以上に発展できるよう私なりに力になりたいという気持ちにさせてくれます。


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