エッセイ私と桜
 

ミネザクラの花見登山

 
山を愛する人
能登 善徳
 
山の自然をこよなく愛する、能登さんご夫婦。奥様の容子さんは、サクラWS・花いっぱいWSのメンバーです。これからもずっとお二人一緒に、美人に咲いたミネザクラのお花見に出掛けてくださいね。
開花していなければ、桜だとは気付かない場所で、ひっそりと咲いている僧ヶ岳のミネザクラ。桜前線最後をかざる北海道のチシマザクラはこの桜の変種です。(H16.6.3撮影)
 ミネザクラ(別名:タカネザクラ)をこのエッセイに載せてもいいでしょうか?

 絢爛豪華に里で咲くサクラからは比較にならないほど、人知れず密かに咲いている花木です。

 さて、このミネザクラは黒部市民を見守ってくれている、僧ヶ岳の頂上に植生しています。

 アルバムを整理していたら20数年前の色あせた写真が出てきたのを機に、花見に行こうと今年6月3日出かけました。林道は残雪が邪魔をして登山口まで車が入らず、途中に駐車して、いよいよ登山開始。

 道端にはカタクリやシラネアオイが微笑みながら迎えてくれます。ウグイスもまだ上手に唄えなく、つまずきながら応援してくれるので、急斜面でもリズミカルに足が動きます。やがて、のびのびしたお花畑(仏ヶ平)に着きますが、ここの花々はまだ春眠状態のようです。

 ここで一息入れて、頂上を目前にした最後の登りとともに、目的のミネザクラとの対面になります。一般には、急斜面の苦しさにまわりの景色や植生を愛でるどころではありません。

 小ピークに出る直前に見えました。笹ヤブの中の斜面に白い花をつけて際立って咲いています。さらに登ると、こんどはピンク色がガケッ淵に、谷あいの緑をバックに一段と鮮やかに映えています。本当に見事な光景です。20数年前から成長したかどうか判りませんが、昔とほぼ同じ場所です。

 アルバムの更新のためにも、この素晴らしい光景を写真にすべくヤブに入り込んだのですが、笹に足を取られたり、ダケカンバの幹に跳ね上げられたりで、アングルがむずかしい。遠くから何気なく眺めるのが最も美しいんだろうか?悪戦苦闘の結果が右の写真です。

 エッセイ52回目(H16.7.2)の八木秀治さん、僧ヶ岳のミネザクラは元気で美人に育っていますヨ!

 また、写真で物足りない人は是非お出かけください。季節は5月下旬〜6月初旬ですが、年により林道および登山道に残雪があり危険を伴いますので、ベテランの同行があった方が良いと思います。 
 

トップページへ戻る