エッセイ私と桜
 

日本の桜 アメリカの桜

 

黒部市国際交流員

ジェイコブ・ゲンドラー(Jacob Gendler)

2001年8月から黒部市国際交流員として活躍するジェイコブさん。姉妹都市メーコン市は2回訪問したことがあります。メーコンでピンクジャケットを着てポーズ。一緒に写っているのは「黒部で第九を歌う会」メンバーです=2003年3月
YKKメーコン工場の前にて。後ろの真ん中がジェイコブさんです(ちょっと見えにくいかな)=2002年3月

 私が生まれ育ったアメリカ合衆国のミネソタ州には、桜は1本もありません。日本に来る前は、実際に見たことはありませんでした。
 初めて桜を見たのは2000年の春のことです。京都で咲いていた桜は最高でした。留学していた僕は、授業が終わった後や昼食の時に桜を見に行きました。日本の代表的な風景を自分の目で見て感動しました。一番印象が強かった所はやっぱり京都御所でした。そこの桜は永遠に忘れられないです。
 23歳の時まで母国の桜を見る機会がなかった僕ですが、2002年についにチャンスが訪れます。黒部市の姉妹都市・メーコン市への訪問です。桜祭りで初めてアメリカの花見を体験しました。
 メーコンでは、桜の種類はもちろん違いますし(ほとんどソメイヨシノ)、習慣も雰囲気も日本と違います。僕は日本の花見のことを考えると、いろんなイメージが浮かんできます。谷崎潤一郎の小説「細雪」とか花見パーティーは日本の桜に合うと思います。アメリカでは、その歴史や文化はないので、メーコンの花見の雰囲気はもっとパレードかツアーに近かったと思います。例えば、「桜の下でお酒を飲みながら見る」ではなく、「バスから桜並木の通りを見る」とか「桜と関係ないパレード、セレモニーを見る」という感じです。どちらも僕の故郷の文化と違いますから、「これが本当の花見」とか「これは間違い」とは言えません。
 しかし、桜はメーコンでも、日本でも大事にされていると思います。日本では桜は日本の歴史、日本文化のシンボルではないかと思っています。メーコンでも桜はアメリカと日本の友情の大事なシンボルと言われていました。
 言葉も周りの文化も違っていても、桜は国際交流、国際理解に役に立っていると思います。


 

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