「桜のカーペット」

 
級ヤの生産農場  フラワーコーデイネーター 上坂圭子
 
 


県中央植物園の桜のカーペットを、お父さん、子供たちと一緒に見ました。自然が見せてくれる一瞬の輝きです。

  日ごろ、なにかと慌しく毎日毎日が過ぎ、まだまだ私には、ゆっくりと過ごす時間というものとは縁遠いのですが、ある日、思い立って県中央植物園へ出かけました。父とどこかへ行くという事はあまりないのですが、孫の顔も見たいだろうと思い、子供二人を連れ、突然的に、父を誘い出かけました。
 仕事上植物を見るのは好き。たとえそれが、人様の庭先でも興味はありますし、植物園ならなおの事。季節は春。ゆっくりと中を見学し、下の子は迷子になりそうな程走りまわり・・・。そして中庭へと足を運んだ時です。
 あれ?桜・・・。ちょうど見頃の桜でした。「わぁーきれい!」。本当にきれいな桜でした。知りませんでしたこんなに大きな桜の木があるなんて・・・。
 桜の木の下に6人で座りました。父とは会話をあまりしませんが、なんかもったいないような、特をしたような。お花見をするつもりはなかったのに、こんなところで、親子でお花見ができるなんて・・。親子で花見といえば、小さい時に連れて行ってもらったくらいで、それも記憶がありませんが。
 風がサーッと吹いて、桜の花ビラが1方向に走って行きます。その花ビラが隣にある池の水辺に落ちていき、桜のカーペット の出来上がり。それを見ているだけでなんとなく不思議な感じでした。
 「久しぶりにこんな所にきたな」と父は言っていました。下の子はいつの間にかスヤスヤと
寝てしまい、静かな時間でした。大人になってから、桜を見てきれいと思ったのは、初めてのような気がします。瞬間なのですよね・・・。そのとき!になかなか見る事のできないもの。今日、この時でないと逢うことのできないもの、偶然にも、父と!
 日ごろばたばたと、一日が過ぎ、あっと間に一年が過ぎ、そんな中でとってもよい思い出になりました。中央植物園の桜、案外知らない人も多いんですね。私もそのとき初めて知ったのですけど・・・。皆さんも一度、桜のカーペット見る機会があればいいですね。
 私は高岡の伏木という所で生まれました。十間道路の桜、ご存知ですか?
その桜も、とってもきれいなのです。いつも通学路でした。上り下りの坂道なんですが、
私の子供の時から、変わらないのです。その変わらない所がいいのです。